趣旨

 今、小売業界が口を揃えていうことは、「価格はそこそこでいいから美味しい産物を探して欲しい」。つまりこれは、消費者が味に敏感になってきたことを意味しています。

 そして主婦層からも「美味しければ栄養があって、健康な野菜だと思う」という声が聞こえてきました。製造業は普通、自社食品の特徴をどんどんアピールします。農産物の生産者も同様に製造業ですから、その内容を自信を持って、どんどん伝えるべきではないかと思います。

 私は生産者0さんの栽培方法を写真でアピールさせてもらっていますが、さらに一歩前進して美味しい野菜の方程式を考えたくなりました。

 そこで、野菜の食味、残留窒素、総合糖度の検査サービスを始めました。各産地のデータもごらんになれます。

 検査を重ねる中に味覚テストでは、味覚に優れた人を捜す方法を発見しました。また、硝酸態窒素が低ければ必ず糖度が高いとは言えませんが、硝酸態窒素が低く糖度がそこそこのものは、かなりの確率で美味しく香りを強く感じることもわかりました。

 各地の生産者サンのデータとご自分のデータとを比べて、さらに向上心を持っていただければ幸いです。みなさんと共に誰もが納得できる方程式を考えていきたいと思います。

(農業技術通信社発行の農業経営者1998年11月号より抜粋 )